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2008年1月24日 (木)

壊れていく、、。

 寒い一日。窓から見える遠くの山々は、痛々しいくらいの表情だ。雪雲に覆われ、真冬の風にさらされている。
 両親の住むであろう山々も、また寒そうな表情だ。

 父は2ヶ月前に吐血してから、すっかり弱ってしまった。耳は遠くなり、腰の痛みも加わって、足元はおぼつかなくなり、もちろん、大好きな酒も飲めなくなり、精神的なゆとりもなくなったように見える。そのそばで母が懸命に身の回りの世話をしている。

 父は忍耐強い男だ。我慢に我慢を重ねてきた。自分が高等小学校しか出ていないために、学歴で差別されても、ただもくもくと仕事に励んで来た。退職してからは町役場の嘱託になり地域のために働いた。老人会の役員もやった。しかし、80歳を過ぎると、一切の役職から身を引いた。先日、病院に付き添って行ったが、家では決して言わない「腰が痛くて痛くて」という言葉を、知り合いの老人に話した。そんな言葉を耳にして、とても痛いのだろうと思った。

 薬漬けだ。毎日、相当の錠剤を飲む。薬のために体が壊れていく。副作用と戦いながら、体力、知力が消耗する。そんな父を見て、とてもさびしいと、妹は言った。

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