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2008年1月15日 (火)

感染爆発

 NHKスペシャルの第二回の録画を見る。パンデミック。このNHKスペシャルで始めて覚えた。かつてワーキングプアを取り上げ格差を取り上げたのもこの番組だ。価値ある番組のひとつ。NHKは民間放送のまねをしてへんなバラエティーなど放送しなくとも良い。優等生は優等生らしく、こうした番組を作ればよいのだ。

 第一回がドラマが、いわば架空的な要素がまだあったのに対して、今回は現実に発生した事実を報告したものである。第一回のドラマが有効な道案内となった。

 事実は小説より奇なりというが、まさに、それを地で行くようなドキュメンタリーだ。すでに鳥インフルエンザは、ヒト・ヒト感染を発生させているのではないだろうか。そんな風に思える。番組で報告された事例では、まさに幸運でヒト・ヒト感染が避けられたことが報告される。寸でのところで、新型インフルエンザの発生とまでは、行かなかったのだ。

 日本の対策は、決して安心感のあるもの、とはいえない。タミフルは2500万人分。一般国民に投与するワクチンはない。ワクチンは新型ウイルスが発生してからという。

 海外で感染した首都圏に住むビジネスマンが、日本に帰国、翌日から会社に出勤したとしたら、1週間で25万人感染すると予測されているそうだ。医師、看護師の確保もままならないだろう。苦悩する医師会や医師の様子も報告された。ドラマで新しい患者のために、すでに治療中で回復見込みの無い患者の呼吸器をはずすシーンが出てきたが、それは現実に起こる。厚生労働省の役人は、一義的には地方自治体の責務と言っていた。

 一方、米国の方が遥にシステマチックに、合理的に動きが取れるようだ。ワクチンをドライブスルー方式で打てるなんて驚きである。6ヶ月以内にすべての米国国民にワクチンが行き渡るように計画している。国の強力なリーダーシップが発揮されているように思われる。一人を丁寧に治療するより大勢の命を救う方式に変更するとニューヨークの大学病院の看護副部長は語る。歯科医師にまで、協力を求めるシーンも放送された。歯科医師の生理学や薬学の知識を生かすよう依頼していた。人口呼吸器不足も対策が進んでいる。毎年、800台を新規購入、死亡の可能性が高い患者から、呼吸器を外すことも想定している。奇麗事では済まない現実を直視している。命の優先順位について議論が開始されている。

 社会が崩壊してからでは遅い。日本の対策は明らかに遅れている。

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