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2008年1月17日 (木)

不祥事が止まらないNHK

 NHKの不祥事がまた発生した。報道機関のなかではもっとも信頼性が高いと思われるNHK。なぜ、かくも不祥事が続くのだろう。「消える前に、一度大きく燃え上がる蝋燭の炎のように、盛んにいろいろ手を広げているけれど、NHKも消える直前なのかも」と、かつて、NHKに勤務する友人が話すのを聞いたことがある。

NHKは17日、報道局の男性記者ら3人がインサイダー取引をした疑いで証券取引等監視委員会の調査を受けたと発表した。3人は昨年3月、外食大手が回転ずしチェーンをグループ化するとのニュース原稿を放送直前に職員専用の端末で閲覧し、回転ずしチェーンの株式をそれぞれ1000―3000株購入。翌日売却し、10万―40万円の利益を得た疑いがある。

 NHKのニュース素材がどのようなデータベースとしてシステム化されているか知らないが、一般的に、記事、写真はすべて素材データベースに格納される。自社で取材したものだけでなく、通信社から配信される記事も、同じデータベースに保管される。
 その素材は、政治、社会、経済などのジャンルで区分される。それを検索して出稿することになるはずだ。検索し画面に表示し修訂正を行う。それが報道デスクの仕事。
 情報共有化の名の下に、ほとんどすべての報道・制作に関わるスタッフがニュース素材にアクセスすることが出来るようになっている。アクセスは自由、修訂正できるのは修正権限を持つIDを使えるデスクのみ。
 自分でDBにアクセスして、興味のある分野のニュースを読む。それを悪用する。いともたやすい。今回、問題になった記者3人が、同じセクションに働く記者でなく、地理的に離れているのは、電子化された情報をどこの支社・支局からアクセスできるようになっている。これは何もNHKだけでなく、新聞社の編集システムでも同じであろう。

 報道に関係する人たちが倫理観を再確認するのはもちろんだが、システム的なセキュリティも強化する必要がある。規範意識が、なぜ、かくももろくなったのだろうか。

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