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2007年10月

2007年10月31日 (水)

白も赤も、真っ黒。

 「白い恋人」「赤福」「御福」「船場吉兆」「比内鶏」「トーチク」「ミスタードーナッツ」「ミートホープ」。いやはや、出るわ出るわ。最近の食品偽装で話題になった会社。ミスドにいたっては「再犯」である。
 最初は、経営陣は白(しら)を切る。アルバイトがやった、担当者がやったことで、経営陣は知らない、と言い訳をする。他には偽装は無いと断言する。ところが、だんだんとボロがでてしまう。当然である。まず経営者、経営管理者、中間管理職が知らないはずがない。末端の労働者は指示に従い作業をする。ラベルの張替え、偽装など末端の労働者が単独でできるわけではない。大掛かりなシステマチックな作業が要求される作業工程で、末端の労働者が単独で偽装できるわけが無いのである。作業が相互に関連しているのだから、全社的な問題となる。
 なぜ、これらが発覚するのだろうか。内部告発だろうか。末端の労働者は、今、ストレスがたまる。働いても所得は伸びない。逆に目減りしている。ジワリと生活用品の値上がりが始まっている。庶民の栄養源である納豆まで値上げだ。世の中に対する腹いせで内部告発することもあるかもしれない。
 消費期限、賞味期限、など用語の正式な意味を、われわれ消費者もよく知らない。しかし、なぜかくも卑しい国になってしまったのだろう。

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2007年10月29日 (月)

官僚制の腐蝕

 規律を守れないとは、驚くばかりである。公務員の倫理規定すら守れないと言うのは驚愕である。

 本来、官僚は法律により行動する。近代法は個人の恣意(勝手気まま)を排することから始まる。近代官僚制は、人格や私的な感情を排し法秩序に従うという行動様式により成り立つ。法解釈は人格に支配されてはならないはずだ。法治であるはずだ。

 ところが、実際はこれに反して人治の世界となっている。だから「力」のある官僚のトップにある者に接近しご機嫌をとり商売する者が出現する。近代官僚制を実践できない官僚は、公の権利と私的な権利を混同させてしまい。所有権の形式的な合理性を貫けない。人のものと自分のものの区別がつかない。

 家族丸ごと面倒を見てもらって、ゴルフにウツツを抜かしたこの官僚のトップこそ、「国賊」という表現がぴったりだ。防衛省だけでなく厚生労働省まで広がる腐食。なぜかくも日本の官僚制は腐朽の度を高めてしまったのだろうか。

 権力は腐敗する。監視なき官僚制も必ず腐敗する。監視すべきメディアも弱体化している。オンブズマン制度の活用がさしあったて必要なことだろうか。


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2007年10月28日 (日)

亀田余聞

 今日のサンデージャポンで高橋ジョージなるタレントが2週間前の自身の発言を謝罪したそうである。

 歌手の高橋ジョージは28日午前、TBS系「サンデー・ジャポン」に出演し、2週間前の同番組で、WBC世界戦での王者・内藤大助選手の試合運びを批判したことを謝罪した。高橋は番組でコメントを求められた際、「最初に」と断って「内藤選手にはお詫びしました。ファンの方にはこの場をかりてお詫びします」と謝罪の意思を表明した。(10月28日10時40分配信 産経新聞

 もう、亀田問題はいささか食傷気味なので今日は、サンデージャポンは見なかった。久しぶりに日本テレビの波乱万丈を見た。宮本元NHKアナの半生の紹介だった。NHKと民放との違いの説明で、打ち合わせをしすぎるNHKと打ち合わせをしなさ過ぎる民間放送、と話していた。なるほどうまいことを言うと思った。

 さて、亀田の話。反則を指示したのかどうか、がポイントだと思ったが、その点は追及の結果、ようやく認めた。歯切れは悪かったと思う。その点では卑怯である。亀田家長男の会見を誠意ある謝罪であったと評価する人が多いが、当たり前のことを行っただけである。今日のサンデーモーニングで写真家の浅井氏や寺島氏がコメントしたとおりだ。女性アシスタントの誠意ある会見との意見をぴしゃりと抑えた浅井氏の発言を評価したい。普通のスポーツマンであれば、最初からこのように謝罪をしたのである。

 2週間前、高橋ジョージ氏の見解をサンデージャポンで聞いていたが、自分はボクシングに詳しいという発言の割には、頓珍漢なコメントをしていると思って聞いていた。内藤チャンピオンは丁寧に回答していたが、内心、高橋氏はボクシングを知らないと見抜いていたように見えた。内藤チャンピオンのほうが、はるかに大人だったのである。


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藤沢周平の作品を読み続ける。

 「静かな木」(新潮文庫)「密謀」(新潮文庫)「逆軍の旗」(文春文庫)と最近、藤沢周平の小説を続けて読んだ。
 この中では、「密謀」が興味をひいた。再来年の大河の主人公、直江兼継の参謀としての知見が知れて面白かった。なぜ、上杉景勝が徳川に屈しなければならなかったか、という理由の一旦を推測し、おもしろい物語になっていた。「草」の生き方を加えたところがポイントになったいると感じた。
 「漆の実のみのる国」が最初に読んだ藤沢作品。その骨格になったと思われる「幻にあらず」が「逆軍の旗」に収録されていた。登場人物が同じではあったが、時代そのものを描いた「漆の実のみのる国」の方が、やはり印象に残る。
 PHP新書「藤沢周平という生き方」(高橋敏夫著)という本を合わせて読んでみた。鬱屈の交感というキーワードで藤沢作品を分析、評論している。
 司馬遼太郎が「かっこよく生きて、かっこよく死ぬ」時代小説(歴史小説)を代表するとすれば、藤沢周平は「かっこわるくても、なんでも、辛抱強く生きる」傾向をになう時代小説家である、との指摘があったが、まさに、その通りだと思えた。
 まだ、藤沢作品に触れ始めたばかりだが、今後も読み続けてみたい。高橋氏の紹介した幾つかの作品の文章の中にも簡潔で心に残る文章が多かった。
 「いよいよ死ぬるそのときまでは、人間はあたえられた命をいとおしみ、力を尽くして生き抜かねばならぬ」(「三屋清左衛門残日録」)
 こういう文章に親近感を覚える歳に自分自身が、今、「生きている」と言うことだろう。


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2007年10月27日 (土)

なんかおかしい。防衛省スキャンダル。

 なにか腑に落ちない。

 確かにけしからん話なのだ。「上」に立つものの責任者としては自分に厳しくなければならない。倫理規定の内規に反することはしてはいけない。規律を第一にするはずの「軍」の責任者がこの「ていたらく」である。

 でも、このスキャンダル、すでに8月には一部で問題になっていたのだ。全国紙で問題になったのは今月中旬からである。何かおかしい。

 さらに山田洋行なる会社から小沢民主党代表に多額の政治献金、返したようだが、これも不思議だ。なぜ、軍関係の専門商社から民主党代表に献金があるの?

 守屋氏とケンカした小池百合子前大臣はこのスキャンダルを知っていた。だからケンカした。「 事件の仕掛け人が小池だ、という噂は消えてはいない。小池は、守屋を接待漬けにした宮崎元伸元山田洋行専務につながる政界人脈に近いところにいたので、この疑惑を知りえる立場にあった」 (自民党関係者)との話もある(論壇:記者クラブから)

 往々にして、マスコミが騒ぐスキャンダルの影に隠れて、大きな別の流れが隠れて深く静かに進行することが多い。

 

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和久井さんが、うまい。

 相変わらず、「ちりとてちん」が面白い。高校3年生の娘が、かかさず、夜7時30分からBSで放送されるのを楽しみに見ている。朝は見られないから、夜見ているのだ。今は「朝ドラ」とは言わないらしい。あくまでも連続テレビ小説なのである。

 娘は主人公(貫地谷しほり)と同じ世代なので、共感する部分が多いのだろう。娘だけでなく妻も熱心に見ている。落語を説明する劇中劇が時々、奇妙な感じを与えることがあるが、それなりに楽しめる。

 和久井映見さんの演技が絶賛されている。「絶妙な演技でヒロインなみの存在感を発揮している」と評価されている。かつてはアイドル的女優だった。同時代に活躍した女優としては鈴木保奈美や山口智子がいる。

 派手な美人ではないが、はにかむような笑顔はファンの心を捉える。昨年の大河ドラマで演じた濃姫は、信長と初恋の人、光秀の間で揺れる女心を情感豊かに演じ、本能寺で果てる時は、女性の決意、芯の強さを表現した。本能寺で光秀と見つめあう濃姫の表情は抜群だった。一方、今回はコミカルな味わいのある母親を演じ、新境地を開拓、演技の幅を広げている。

 舞台は、大阪に移ったが、福井を忘れないで欲しいな。そういえば、来週の予告編に五木ひろしが出ていた。来週も快調のようだ。

 


 

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事件のその後

 神奈川県平塚市のスーパー「西友平塚店」で10月16日、エスカレーターの手すりとアクリル製の保護板の間に挟まれ、意識不明の重体だった小学生が、無事回復し退院していたことが、報じられていた。

 とにかく、よかった。事故発生直後の報道では大きく扱われていたが、小さな記事となっていたので、あやうく見落とすところだった。大きなニュースのその後について報道がされないことが多い。より刺激的なニュースに追いやられて「その後」が追跡取材されないため、問題はややもすれば先送りされ教訓が生かされない。今回も安全対策が忘れられたのでは困る。

 そういえば、集団強姦容疑で捜査対象になっていた米軍岩国基地の海兵隊員4名についても、逮捕状請求が見送りになったとの報道がある。どうも「合意」が19歳女性との間にあったのではないかとの観測がされている。車に乗ってから現場に行くまでの経緯について女性の説明にあいまいさが残るようだ。これも本当のところは不明だ。

 

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2007年10月24日 (水)

縮む町、哀しい気持ち

 人通りの少ない商店街。シャッターが降り閉店になった店も多い。公共事業の減少からか建設会社が最近2社続けて倒産した。少し前は随分と羽振りが良かった。この10年間で2000人の人口流出があり、町の人口減少に歯止めがかからない。

 そんな中で、総合病院だけが満員だ。父が体調を崩して自分で医者に行けなくなったため、早朝、実家まで車で駆けつけ、父を連れて隣町の総合病院に行った。病院に到着すると、まだ、診療開始時間からさほど経過していない時間なのに、すでに駐車場は満車で場所の確保が大変だった。

 待合室は、患者やその家族でいっぱいだ。近隣の町や村からやってきた老人たちが、診察の順番と薬と会計の順番を待っている。昔に比べると随分とシステマチックになってはいる。そのシステマチックな動きに慣れてしまった患者の雰囲気が感じられた。病院だけが「商売繁盛」なのだろうか。

 父の診療は予想以上に早く終わった。大正生まれの律儀な父は、医者の言うことを良く聞き、薬もたくさん指示された通りに飲んでいる。7種類以上の薬を飲む。注射も毎週1回。病院経営のために検査、薬が過剰に行われているのを実感した。医薬分業のためなのか、病院の周囲に薬局がたくさん出来ている。病院の薬より、こちらのほうが少し高いと父は言っていた。

 仕事を休み、駆けつけてくれた長男の私に母は「おいなりさん」を作ってくれた。私の妻と娘の分まで持たせてくれた。実家に帰るといつもスーパーに買出しに行った帰りのように、お土産でいっぱいになる。何か父と母の食べ物を取り上げてしまうような感じだ。母が車のバックミラーに写り、それが消えていくのを見届けながら、実家を後にした。母は悪い足を引きずりながら、車が消えるまで自宅の門のそばに立って私を、いつも、見送っている。本当は、そばにいて欲しいのかも知れない。

 若者が少なくなり中高年が増えていく町。いったい、この町は、この国はどうなっていくのだろうか。いや、そう考える前に、私は一体どうすればいいのだろうか。

 

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2007年10月22日 (月)

また、TBSか!相撲協会か!

 朝日新聞は以下のように伝えた。
亀田問題で顰蹙を買ったTBSと横綱朝青龍問題と時津風部屋の集団リンチ問題で当事者能力を問われた日本相撲協会、そしてノウテンキなだいちゃん。人の振り見てわが身を直せ、ということ。自戒したい。

   

 モンゴルで療養中の横綱朝青龍が現地でTBSの取材に応じていたことが22日明らかになった。「謹慎処分中のため取材は認められない」と日本相撲協会は問題視しているが、一時は取材を許可しており、TBSの間でもめ事となっている。TBSによると、取材はドキュメンタリー番組のために行われた。朝青龍と親しい占師の細木数子さんが今月上旬にモンゴルを訪れて朝青龍と会った際、同行したスタッフが現地での生活ぶりを撮影したという。力士への個別取材は協会から事前に許可を得ることが必要。TBSは「朝青龍のドキュメンタリー企画。帰国後、落ち着いてからスタジオでの収録」と申請し、1日付で許可を得ていた。これに対し協会は「謹慎が解けてからの取材と勘違いしていた。帰国したからといって謹慎が解けたとは限らない」として5日付で謹慎中の取材を断る文書を通知。すでにモンゴルでの取材は終わっていたが、「モンゴルでの撮影は認められない」としている。TBSのPRセンターは「申請の際に企画の説明をしている。取材期間も来年1月末まで認められており、申請書にのっとって取材している。解釈の違い」としている。朝青龍の師匠で協会広報部長でもある高砂親方(元大関朝潮)は「許可をしたのはこちらのミス。だが取材は認められない。朝青龍のマネジャーからは『TBSのスタッフが来たが取材は受けていない』と聞いている」と述べた。(朝日新聞サイトから2007年10月22日21時02分)

 

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会社のための政府

 税務QA(税務研究会)という雑誌を毎月読んでいる。連載は不定期なのだが「会計ビッグバンの闇」というコラムがある。筆者は公認会計士・税理士の田中善幸氏。

 今回は会社が国を超えたときと題して、国が退却して会社が前面に出てきている現状を述べている。すでに第19代大統領ラザフォード・ヘイズ(1877年から4年間)は「この国の政府は、もはや人民の人民による人民のための政府ではない。会社の会社による会社のための政府だ」と語ったそうである。

 今年度から減価償却の計算式が変更になり、今まで決められていた償却限度額が撤廃された。現預金の支出が伴わない費用化が拡大することを意味する。この10年間で、法人税率のダウン、企業組織再編税制の整備、連結納税制度の導入、繰越欠損金の繰り延べ期間延長など、企業は保護されてきた国より大企業(大会社)が力を持ち、規制緩和を進め小さな政府をよしとする市場原理主義を推し進めた。

 しかも、それらの制度変更、新会社法などの法律制定は、「グローバリゼーションに対抗するための法的視座」(石黒一憲教授 世界11月号)などを読むと、グローバルスタンダードと言う名前の米国化であることがよく理解できる。日本版SOX法などもその一環だろう。

 一方、労働者は特別減税廃止、住民税の見直し、成果主義的な給与制度への変更などで所得は目減りし、「右肩上がりの時代は終わった」という大きな声に抗うことも難しい。自己責任という名の下に、退職金も日本版401Kの導入で、みんなが株の取引にウツツを抜かすようになったというのは言い過ぎか。うつ病や自殺者が増える現状は、力を持つに至ったとされる会社の基礎部分を腐蝕させてきている。メンタルヘルスに今頃力を入れてみても対処療法でしかない。

 箍(タガ)が外れてしまった「この国」を再構築しなければ、と思ってみたりする。
で、どうする?


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2007年10月21日 (日)

共生

 実家に戻る。先週、父が具合が悪くなった時、隣組の人たちが救急車を手配し、父が乗っていた車を自宅まで運転して届けてくれた。
 小さな町は人口の流出が続き、年々、若い人たちが少なくなっている。隣近所は、みんな父と同じ世代の人たちだ。
 今日、御世話になった人たちにお礼を伝えに妻と町の中を歩いた。みんなが「軽くてよかった。たいしたことにならなくて良かった」と異口同音に言った。そして、「お互い様なんだよ」とも語った。みんなが力を寄せ合い、生きているのだと感じた。都会ではなかなか味わうことが出来ない世界なのだ。文字通り、共生の世界なのだ。
 かつて、その近所付き合いの近さが嫌で故郷を後にしたはずなのに、田舎といわれる地域で暮らすことに不満を感じていたのに、結局、ここに戻ってくることになる。子供に手がかからなくなる頃になると、今度は、親への恩返しを始める季節となる。

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2007年10月20日 (土)

「自衛隊洋上給油活動をどう考えるか」を考える

 特集は小沢一郎民主党代表、軍事ジャーナリスト岡田俊次氏、東京外国語大学の伊勢崎氏、ジャーナリストの川邊克朗氏の論文とインタビューで構成されている。
 今日午前8時から日本テレビの番組に中村哲氏が出席して、自身の活動内容の紹介とアフガニスタンの現状について発言されていた。説得力のある発言が多かったと思う。実際にアフガンの現場で、人々とともに医療活動だけでなく「食う」ために活動している人の意見は、重い。干ばつの影響で食えなくなっている人々をまずは食べられる状況にするために何を優先させなければならないか、がよく理解できた。鉄砲や弾薬では腹いっぱいにはならないのだ。
 「世界」の伊勢崎氏インタビューにも「日本は右も左も現場の臨場感なしの国内論議」に終始していて、現場で活動している人たちの欲求不満が起きていることに理解を示している箇所があるが、番組に出演していた他のコメンテイターの意見を聞いている中村氏の表情にも同じような雰囲気を感じた。
 小沢民主党代表は、国連中心主義と日米同盟は両立し、国連の平和活動は例え武力の行使を含むものであっても日本国憲法に抵触しない、と述べるが、しっくりと来ないものがある。
 世界の平和を希求し国際社会での名誉ある地位を占めたいという憲法前文を実現するために不断の努力をすることは全く問題ないのだが、その実現過程では憲法第9条に制約されるのではないか。自衛権の行使にのみ武力行使が許されると限定的に解釈するのが自然で小沢代表もそう解釈しているのだが、それが国連の平和活動ならば容認される、という拡大解釈が理解できない。
 国連の活動は普遍的なものなのかどうか。国連は世界政府ではない。単なる同盟関係の集まりではないのか。いまひとつ勉強不足でわかりにくい。「武器の使用も世界の常識に従うだけだ」との記述もあるが、世界の常識では武器使用が当たり前で法律制定の問題ではないのだろうか。確かに軍隊と警察は異なる法体系、法の指揮下に入るとは思うが、無法の中で活動できる、武器使用が許されるものでもないだろう。

 毎日新聞紙上で小林節慶応大教授(憲法)は以下のように述べている。

 湾岸戦争で小沢さんと同じような問題意識を持ち、小沢調査会で講演するなど協力したが、「国連の下では武力行使できるという解釈は無理だ」と当時伝えた。小沢氏は憲法前文で「平和を維持し、専制と隷従……を除去しようと努めている国際社会において名誉ある地位を占めたい」とうたっているから国連の 活動に積極的に参加するとしているが、この憲法は日本が戦争をあきらめれば世界は平和になるという前提で書かれた。つまり日本が非戦非武装を貫くことがこ こでの「名誉ある地位」だ。憲法9条1項で「国権の発動たる戦争」という表現をしているのは、宣戦布告がなくても国家以外の集団による交戦でもすべての「戦争」を否定するた めだ。「日本国権」と「国連権」を区別するためではない。小沢さんは国連理想主義だが、現実には世界中央政府のような国連は存在しない。正式な国連軍はな く、実際には多国籍軍だ。そこに各国は自国の決断で自国の旗を立てて参加する。あくまでも国権の発動となる。従って国連による国際安全保障活動でも、日本 は憲法上、海外で武力行使はできない。

 さて、この特集の中で、もっとも示唆に富み、ハッとさせられたのは、川邊氏の論文だ。とりわけ「国連は7月31日、安保理決議1769を全会一致で採択し、スーダンのダルフール地方へのPKO派遣を決定している。最大2万6000人を想定し、今月末までに現地に国連とアフリカ連合の合同部隊の司令部ができる。日本も日米同盟重視であれ、国際協調であれ、もはやこれに反対する立場にない」(世界174ページ)という記述以下は、ある意味で衝撃と自分の無知を知ることになった。

 最近のテレビニュースを見ると、給油活動の映像とISAFの映像が交互に放送されるが、ISAFの活動は装甲車が走り、弾丸が飛び交いいかにも戦争状態であることを強調する。給油活動は単にガソリンスタンドのようだ。なんとなく国民世論も給油の方が安全で「仕方ない」という雰囲気がかもし出されていく。情報操作に見える。

 なぜか急に浮上したこの時期の防衛庁幹部のゴルフスキャンダル。情報操作の甲斐なくそのこともあって新テロ特の不成立、それによるインド洋から撤退、その代わりのスーダンのダルフール派遣。まったくの推測だが、来月、福田首相は首相就任後初の訪米でそのことを約束するのではないか。小沢民主党も国連決議によるオーソライズされたダルフール派遣には反対できない。反対すれば自己矛盾となる。

 汚い、キツイ、暗いの3Kを日本だけが避けていていいのか、と小沢民主党代表は語った。文字通り3Kの中で民生安定のために国際貢献している中村さんのような国民がいることを「普通の国」の国民として誇りに思い、見殺しにしないことがまず日本国としての政策ではないのか。

 1945年敗戦以後もしくは自衛隊誕生以後、自衛隊員が「戦地」で負傷、死去したことはない。記憶に間違いなければ、紛争地域、あるいはそれに類似する地域で死去したのは民間のボランティアの中田氏と宮澤内閣当時にカンボジアに派遣された警察官だけである。

 遠い異国の地、スーダンで自衛隊員に仮に死者が出たら、国策に殉じた隊員の慰霊が話題になるだろう。あらたな靖国問題だ。軍は暴走する、というのは過去の歴史が証明している。つい最近もイラクに派遣されたヒゲの隊長の発言が過去の関東軍を想起させるものだと批判された。

 今、気骨ある政治家「後藤田正晴」はいるのか。

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亀田家の、とりあえず謝罪

 今週もまた亀田家の話題が尽きなかった。亀田氏の囲み会見による「とりあえず謝罪」会見の印象は以下の見解と同じになる。

 ▽世界ボクシング協会(WBA)ライトフライ級元王者・具志堅用高さんの話 (大毅)本人から一言もないなら、謝罪したことにはならないのではな いか。周りが動いてこういう謝罪会見になったのだろうが、問題なのは今後どうするかだ。ボクサーの技術を教える前に、礼儀や感謝の気持ちといった人間とし ての教育を誰がするか。誰がお父さん(史郎トレーナー)にアドバイスするかだ。ジムOBの1人として「協栄」の看板をこれ以上汚してほしくない。(毎日新聞サイトから引用)

 翌日、亀田大毅選手本人からチャンピオン内藤選手への直接の謝罪があり、チャンピオンの大人の対応もあって対内藤選手への謝罪は一応の決着をみた。内藤選手は次の試合に向かって進んだほうが良い。

 看過できないのは、明らかに音声で残っている反則指示の発言だ。この点について亀田氏の反論は見苦しかった。言ってないとされる声は、では、一体、だれの声なのか?この発言についてはトコトン追及すべきだ。言葉を素直に取れば反則指示だ。ボクシングはケンカではない。ルールに従い勝負するスポーツだ。「タマを打て」というのは「悔いのないように戦え」と言う意味で、どう解釈するかは「皆さんの勝手」という弁解は、政治家の釈明に似ているが、これでは息子に罪をすべてかぶせてしまうことにもなるだろう。この点は今後、引き続き明確にしなければならない。

 亀田一家が以前属していたジムの会長がテレビのインタビューで「東京へ行って亀田家は変わった」と言ってた。その原因は「カネ」ではないかと推測している。カネを生み出すために勝ち続けなければならない、話題になるためにワルの演技をしなければならない。それが拡大再生産され、より過激になる。それを助長させたのはメディア。話題になればスポーツ紙は売れる。とりわけTBSは亀田家を独占し視聴率を上げ、稼いだ。持ちつ持たれつの関係で収益を上げたのである。

 見逃せないテレビの責任については、放送ジャーナリストの小田桐誠氏が以下のように語っていたが、的を得ているだろう。

 「『もうかればいいのか』とIT企業を非難しながら、朝から晩まで自局主催のスポーツや番組を宣伝している。亀田問題も、その一つ。十八歳の少年が年長者に暴言を吐くことの影響力を認識して番組を作っていたのか」 またTBSについては、「五十歳以上の人にとって、節度があり、質の高いドキュメンタリーやドラマを作るというイメージの局。(亀田問題は)落差を感じて 仕方ない。『楽しくなければテレビじゃない』のフジや、力道山の時代からスポーツに力を入れている日テレなら、もう少しうまくやっただろう。慣れないこと をやって視聴率をとらなきゃいけないほど、追いつめられているのか」と“迷走”ぶりを指摘。亀田父子については「ある意味、メディアの怖さを知らないがゆ えの犠牲者」と評した。(東京新聞サイトから引用)

 「世界」11月号で稲垣正浩氏が朝青龍問題を論じているのだが、その中で、ジャーナリズムの無能化を指摘している。今回も、本質的な問題を抉り出すことが出来ず、芸能スキャンダルの扱いで垂れ流し報道している。そして実は当ブログもそれを見ながら、ある種のカタルシスを感じているのだが。


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2007年10月17日 (水)

世界(岩波書店)11月号を手に入れる

 実に久しぶりに雑誌「世界」を購入する。10年以上は購入していなかったのではないかと思う。図書館で手にしたことがある程度だった。しかも、田舎の書店ではなかなか手に入らないのだ。今回の購入目的は民主党の小沢一郎代表の論文を読むため。とはいえ、その他にも興味のある論文が掲載されていて、読み応えがありそうだ。朝青龍に関する論文まで掲載されていてびっくりした。それこそ次回は亀田問題を掲載して欲しいくらいだ。ただ、活字が小さすぎる部分がある。老眼にはつらい。

 岡本編集長の編集後記に、安倍前首相の政権放擲(ほうてき)について書いてあった。小生もこのブログで何回かこの問題について投稿したことがあるが、さすがに編集人は要領よく簡潔に問題を整理し、自身の意見を述べている。

 政権のメルトダウンについて山口二郎氏と佐藤優氏の対談もあったが示唆に富む意見が多い。「政治、外交、経済、社会で生じている問題を、少し表現は難しくなっても、その構造について解き明かした論考を継続的に載せる媒体には読者がついてくるのだと思います」との意見はマスメディアにとっては傾聴に値する。自戒すべき言葉だろう。とにかく、マスコミが軽すぎるのだ。

 目的の小沢論文を一度速読してみたが、理解できないところもある。今後、自分なりに考えをまとめてみたい。折りしも今日17日の臨時閣議で、政府は海上自衛隊によるインド洋での給油活動を継続するための「補給支援特措法案」を決定した。


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2007年10月14日 (日)

その時の覚悟

 昨夜、妹から電話があった。実家に電話したところ母から「父が貧血のため気持ち悪くなり医者に救急車で運ばれた。幸い点滴をしてもらったら回復し無事に帰宅できた」という内容を聞いたため驚き、それを報告する内容だった。

 父は82歳になる。最近、血圧を下げる薬の副作用なのかわからないが、血圧が下がっているのかもしれない。母と二人で暮らしているが、我慢強いと言うのか、子供たちに心配をかけたくないという気持ちなのか、なかなか電話をかけてくることがない。

 妹は「自分からなかなか連絡しないのだから、気をつけて欲しい」と私に言った。長男でありながら、別居していることで80歳を超えた両親をほっといていると見えるのだろうか。

 今日、様子を見に妻と実家に駆けつけた。コタツでゴルフの日本オープンを見ながらうつらうつらしていたようだった。以前から気になっていたのだが、白くなってしまった顔がさらに白くなったような印象を受けた。母もつい最近、転がって足を痛めた。

 父は自分で車を運転し買い物や通院をしているのだが、少しづつ力は失せていくようだ。声の張りもなくなってきたような気がしている。腰も痛くなり、毎週、注射を打っているとも聞いた。もう直ると言うことはない年齢になってしまったが、医者の言うとおり律儀に薬を飲み、医者通いを続ける。

 結婚55年を迎えた両親が、徐々に壊れていく姿を見つめるのはつらい。


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TBSの情報バラエティーで「亀田」を見る

サンデーモーニング

 コメンテイターの浅井慎平氏、金子勝氏など、一様に亀田選手について批判した。当然だと思う。でも、この問題に対するTBSの責任部分をコメントできないところが、限界だな。昨夜のブロードキャスターでは、司会の福留氏が苦しそうな表情で、批判を受け止めていかなければならないという趣旨の発言を語ったが、この番組の司会者である関口氏は何も言わなかった。
 
サンデージャポン

 手のひらを返す典型的な例。そんな自虐的な身振り、手振り、コメントもあり面白かった。笑えた。テリー伊藤氏がガス抜きの意味もあったのか、それなりにTBS批判をしていたが、たけし軍団のなべやかん氏のブログが気になっていたのかな。このブログの試合レポートを読むと当日の様子が伝わる。まさにマスメディアが伝えない側面を市民ジャーナリストが伝えたと言う意味でも興味深い。

 刹那的な享楽を求めるメディアの番組作りが生み出した「亀田一家」。(もちろん本人たちの責任は免れない)賞味期限が切れると次の獲物を見つけ消費するメディア。世界チャンピオンの内藤選手も気をつけた方が良い。サンデージャポンで見た奥様と子供さんと一緒にいる姿やこれまでの経緯を見ると大丈夫とお見受けしたけれども。

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2007年10月13日 (土)

「ちりとてちん」2週目も泣かせてくれました

 「ちりとてちん」2週目も好調だ。

 第一週は子役の演技に惹かれた。特に第5回の「かわらけ」投げの部分では、思わず涙してしまった。大好きだったおじいちゃんが天国で笑ってすごせるようにお願いする泣きながらの台詞は見事の一言に尽きる。1週間分の放送がひとつのドラマになっていると以前書いた
 今週も土曜日の放送でジーンときてしまった。母と娘。いい親子関係を演じていた。そして箸職人の道を究めようとしている父の妻と娘に対する愛情。ほんとに娘の頬を殴った!厳しくもやさしい父のまなざしだったな。そして三味線の皮を張り替えることによって孫の進むべき道を暖かく見守ることを示した祖母。
 小浜から旅立つ主人公を送るために、母が歌う五木ひろしの「ふるさと」。走る列車の車窓から見える母の姿と、娘を乗せた列車に向かったて大きな声で歌い続ける母。いやー、なかなか、印象に残るシーンだ。かつて「私の青空」で主人公が東京に出る時、その船を静かに見送る父親(伊東四郎)のシーンもよかったけれど、今日のシーンも秀逸だ。「お母さんのようになりたくない!」と言ってしまった後悔を、泣きながら「おかーさーん」と叫び続けることによってわびる娘。福井県の小浜の風景がまたいいんだな、これが。
 貫地谷しほりは、大河ドラマ「風林火山」のスタートで村娘ミツを体当たりで演じ注目されたが、このドラマでもいい演技をしている。最近では「純情きらり」の宮崎あおいもうまかったがやはり、主人公の演技力が高いと安心してみることができる。脇を芸達者が囲むと言うことない。
 いよいよ、来週はドラマの舞台が大阪になるのだが、この2週間の好調さを維持できるかな?

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TBSの責任

 TBSの日曜朝のサンデージャポンは騒々しくてくだらないが、面白く見ている。明日は亀田一家についてどのように放送するか、楽しみだ。「サンデージャポンは亀田一家を応援します」ということで、以前、「亀田バッシング」の時も亀田に好意的な放送をしていた。テリー伊藤なども手放しの誉めようだったことがある。それもひとつの見解と思えば我慢も出来るが、それ以来、不愉快になるので亀田の話題になるとチャンネルを替えた。

 それにしても実にひどい試合内容だった。実況中継は見ていないが、スポーツニュースを見たり新聞記事を読んだ限り、不愉快極まりない。格闘技の世界に鞍替えしたほうがまだ救われるのではないか。あの松浪文科省副大臣が大毅に「期待しない」と述べている。

 文部科学省の松浪健四郎副大臣も大毅を酷評した。11日の試合を会場で観戦した同副大臣は12日、大相撲秋巡業成田場所を視察後「彼にはもっと勉強してほしい。世界一の技術を見せる場が世界戦なのに、論評にも値せずショックだった」と話した。大毅は一夜明けてコメントで再出発を表明したが、「人を人とも思わない言動はダメ。今後も期待しません」と突き放した。[日刊スポーツ:2007年10月13日 10時05分]

 世界チャンピオンに対して「ゴキブリ」との発言は失礼のきわみだし、「ボクシングというスポーツに対する冒涜」と寺島実郎氏が今朝の情報番組(日本テレビ系)でコメントしていたのを見たが、その通りだと思う。スポーツマンとして人としての「品格」が著しく欠如している。

 加えて、亀田一家の責任もさることながら、傍若無人な態度や発言を期待し助長させ、視聴率稼ぎに過剰な演出をしたTBSの責任も厳しく追及されなければならない。この放送局はかつて報道のTBS、ドラマのTBSと呼ばれ、民間放送の中でも重厚で良心的な番組を作ってきた。いまやその影は全くない。オウム事件の時に報道機関としてあってはならない誤りを犯したが、その否定的教訓を生かしていない。「TBSは死んだ」と言われたが、何度「死」を繰り返せばいいのだろうか。


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2007年10月11日 (木)

潜在的な障害

 先月、神戸新聞社で発生したオラクル社の潜在的な障害による重大事故は、下記の3つのすべての条件が満たされた時に発生する。

<発生条件>

1)Oracle9i Database Release 1(9.0.1)またはDatabase Release 2(9.2.0)
2)DBMS_STATSによる統計情報収集が行われていること。
3)SHUTDOWN ABORTを含むインターフェイスの強制終了が、統計情報収集中かその終了直後に行われる。

Oracle社の知識ベース(KROWN)に詳細内容が公開されている、そうだ。

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2007年10月 9日 (火)

潮目が変わりつつある?

 NHKの夜7時のニュースを見ていたら、福田内閣の支持率が58%であると報じていた。人柄や信頼できるが支持の大きな理由となっていた。政党別支持率でも、自民党はプラス5ポイント、逆に民主党がマイナス5ポイントとなった。テロ特による給油についても25%が賛成でわずかながら反対を上回った。45%がどちらともいえないと回答している。

 今日から予算委員会で論戦が始まったが、NHKのニュースを見る限りは、首相の回答は無難であり、まさに「鳥の論理は虫を喰う」といった感じだ。抽象的な誰にも反論できない大所高所からの言葉に対しては、反論するのは難しい。まさにクリンチ作戦が功を奏しているようだ。映像からはそう見える。

 「今まで関係省庁の対応のしかたにまずさがあり、国民からの視点の欠如が根底にあったと思う。長妻氏が『国家の危機』と言ったが、ある意味でそういうことも言えるし、政府として全力をあげてやる」と福田首相は回答したが、”うまい”回答だ。あまりにも安倍前首相が政治的に未熟であり無責任にすぎた。もちろん安倍前首相との比較においての支持率とも言える。

 潮目が変わって来つつあるように思える。現下の課題のひとつであるテロ特措法の延長問題も、政権与党側の「国際貢献」の継続を訴える作戦の方が、民主党の国連中心主義に立脚した原則論よりも世間受けするかもしれない。「世界」(岩波書店)の最新号に小沢一郎代表の論文が掲載されているそうだが、読んでみようと思う。原則論の重要性を強調することは大切なことだ。

 政治とカネをめぐる問題は、今日、小沢民主党代表の資金管理団体をめぐる問題(疑惑)が報じられた。

 民主党の小沢一郎代表の資金管理団体「陸山会」(東京)が、政治資金で買った東京都内の2つのマンションを財団法人などに貸し出し、平成18年末までに計980万円の家賃を得ていたことが9日、政治資金収支報告書で分かった。政治資金規正法は政治資金の運用を預金や国債など3項目に限定。それ以外の運用を禁じている。総務省は一般論として「不動産賃貸が投機目的なら3項目以外の運用となり規正法に違反する疑いがある」としている。(産経新聞サイトから引用)

 先日は渡部最高顧問の事務所費問題も報じられた。もともと、この2名は自民党田中派出身であり、カネにきれいであるとの印象はない。かくして、政治とカネの問題は、どっちもどっちということで、薄められていく。

 民主党は正念場を迎えることになるだろう。参院選直後と同じ状況にはないということだ。もちろん自民党とて崖っぷちであることに変わりはない。


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2007年10月 8日 (月)

勘助 誠にあっぱれ

 このほどNHK大河ドラマ「風林火山」の撮影が終了したとの記事が掲載された。

 勘助役の内野聖陽、信玄役の市川亀治郎、上杉謙信役のガクト、由布姫役の柴本幸らが駆けつけた。この中で大河ドラマ初出演の市川は「400年の歌舞伎の伝統を発揮させてもらった」と述べ、「勘助 誠にあっぱれ」と主演内野の労をねぎらったそうだ。

 また、予定より1回余分に放送するそうだ。このドラマ、我が家では妻と娘も真剣に見ている。昨年の功名が辻の時より熱心だ。

 一昨日から藤沢周平「密謀」を読み始めた。信玄の好敵手、上杉謙信の跡継ぎである上杉景勝に仕えた直江兼続の視点でみた戦国の世を描いている。「漆のみのる国」とは違って読みやすい小説だ。

 直江兼続の人生は再来年の大河ドラマ「天地人」で描かれるそうだが、その原作の前にこの小説を読むことにした。

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2007年10月 6日 (土)

「ちりとてちん」第1週をまとめて見る

 BS2で今週始まった「ちりとてちん」をまとめて見た。好調なスタートだと思う。朝の連続ドラマや大河ドラマの場合、すぐに初回の視聴率が高いか低いかが話題になるが、「そんなの関係ない」。長丁場のひとつのドラマを楽しめば良いのだ。楽しむに値するドラマだと思う。

 舞台は福井県小浜市。福井には何回か行ったことがある。有名な竹細工工房を見学したこともある。めがねのフレームは、確か、福井県が生産第一ではなかったか。このドラマで取り上げられている塗り箸の産地であるとは知らなかった。

 主人公の少女時代を演じる子役が、貫地谷しほりにそっくりでびっくりした。私の妻も娘も見ていて驚いていた。しかも、表情が豊かで演技のうまい子役だ。最近は「風のハルカ」の子役もそっくりでうまかったが、それに勝るとも劣らない。朝の連続ドラマでは子役が話題になることが多い。昭和49年「鳩子の海」の子役である斉藤こず恵が一番印象に残っている。「日本よ、日本!」の台詞を言う鳩子の姿は当時話題になった。その後、大人になった鳩子役の藤田美保子が登場すると「似ていない」とブーイングが出たことを思いだす。

 この1週間の90分だけでも、ひとつの完結したドラマが出来る。かつて「ちゅらさん」の第1週が単独ドラマとして放送されたと記憶しているが、今週の90分間も単独ドラマに値すると思う。子供でも安心して見ることが出来る物語だ。父と子、母と娘、祖父と孫、それぞれの心の動きがとてもよくわかり、訴えるものがあった。涙と笑い。琴線に触れるものがあった。
 芸達者の演技は見ていて安心する。個人的に好感の持てる女優である和久井映見が、昨年の大河ドラマ「功名が辻」の濃姫役とは違ってコミカルな面と周囲に愛情を注ぐ芯のしっかりした母親役を見事に演じている。

 朝ドラのパターンとして、主人公は地元を離れ都会に出てゆく。今回もどうやらそうらしいのだが、なにも都会に出て行かなくとも良いではないか。地元に残って生きていくのも悪くないではないか。美しい海と山に囲まれた地方で生きて行く主人公がいてもいいような気がする。
 大方の人生は、目標が見つからずに迷って悩んで、夢を持てたとしても叶わず、後悔や自責の念の連続のことの方が多い。そんなドラマの主人公の生き様に等身大の親近感を感じ、自分自身を重ねたい庶民がほとんどなのだ。若者向けの今風なドラマもいいのだけれど、土の匂い、海の風を感じ、老いも若きも懸命に生きる生活感のあるドラマに「ちりとてちん」が成長するように期待している。


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2007年10月 5日 (金)

一番大事なのは感謝力

 今日、日本銀行が発行している雑誌「にちぎん」2007 NO7が届いた。
プロゴルファー古市忠夫さんのインタビュー記事が掲載されている。古市さんは阪神大震災で被災。町内会長として町の復興のために働きながら、ゴルフのプロコンテストに見事60歳で合格した。古市さんをモデルにした映画「ありがとう」は赤井秀和主演で昨年秋に公開された。

 古市さんはインタビューの中でこう語っている。

「みんな才能、努力、運で人生をいきているわけやんか。だけど、その三つだけで人生が動いていくと思うと、絶対、足をすくわれるね。最近多いやろ、人生の絶頂期で失敗する経済人が。うぬぼれて、もっともっとと欲が出る。最後にはもう法をおかしてでも欲を満たそうとなっていくんよ」
「才能、努力だけではあかんねん。一番大事なのは「感謝力」なんや。これがあると、法を犯すと言うことはない。みんなのおかげなんやねんから「才能+努力+運」ではあかんねん。「才能×努力×感謝力」でなかったらあかん。足し算やない、掛け算や。間違いないで」

 なかなか含蓄に富む発言だと感じた。経済人だけでなく、政治家も、一般人も、芸能人も、高転びする人が多いものな、最近。感謝の気持ちを持って足元を固めてしっかり歩もうと自戒する。


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新聞の購読料は民主主義を守るための必要経費か?

 

産経新聞の池田証志さんの最近のブログでこんな一節がありました。

「心あるニュースの消費者の方にはぜひ、新聞の購読料は民主主義を守るための必要経費だと思って、新聞を買っていただければ幸いです。」

 新聞購読料を払うことが民主主義の必要経費を負担することになるのか、どうも腑に落ちません。何か思い上がりを感じてしまいます。新聞購読料で民主主義が守れるなら安いもんですが。

 いかなる権力も腐敗する。権力を監視し言論の自由を守り、国民の「知る権利」を堅持することは民主主義のために必要です。でも、新聞社や新聞記者に権力の監視や知る権利の行使を、我々は委託しているのでしょうか?
 確かに、新聞やテレビなどのメディアから我々は情報を得ることにより政治的な判断をすることもあるでしょう。
 でも、権力の監視や知る権利はわれら自身の権利であり、第4の権力になってしまったマスメディアさえ監視の対象です。

 ネットという情報発信の手段を得ることにより、実にさまざまな意見や情報を得ることが出来るようになりました。玉石混交の世界ではあっても、その中で価値ある判断できる
市民でありたいと思います。もっともリアルの世界でも玉石混淆ですが。

 「民主主義をめざしての日々の努力の中に、はじめて民主主義は見出される」という政治学者・丸山真男の言葉を噛みしめたいと思います。

 それと、新聞の収益に広告は欠かせない、との認識のようですが、販売のみで経営が成り立つビジネスモデルは出来ないのでしょうか?それができれば広告クライアントに気兼ねなく健筆をふるえるでしょう。「スポンサー離れが恐くて、筆が鈍るのではないかという危惧が生まれるのは、常識的に考えれば分かることでしょう」と言いますが、広告クライアントの圧力に屈せず、筆を曲げない気骨は持っていないのでしょうか。なんか頼りなさを感じてしまいました。とても民主主義を実現する気概があるとは思えません。


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2007年10月 1日 (月)

ジャーナリストの死

 長井健司さんは至近距離から撃たれ即死状態だった。その映像はあまりにショッキングだ。

 50歳で危険な現場に行き取材活動をするというのは、たぶん一般マスコミ企業では、なかなかないのかもしれない。この年代だと、ほとんどが管理職になり社内の仕事に追われ、現場取材の道は閉ざされてしまうようだ。「偉くなればなるほど社内の出世競争、足の引っ張り合いの方が激しくなる」と週刊ダイヤモンド特集「新聞没落」は記している。

 「私たちがこうしてスタジオで報道できるのも、こうした人たちが撮った映像があるから。私たちは、その彼らが紛争の現場に入る時は"気を付けて"という以外に言いようがないのですよ」と記者出身の大谷昭宏氏はスーパーモーニングで述べた。現場で事実と向き合えることが出来たのだから、長井さんにとってはジャーナリストとして本望だったのかもしれない。社内競争にその精力を注がなくてはならない陸に上がってしまった記者からみれば、長井さんの現場を駆け巡る姿は、理想だったかもしれない。

 長井さんのご両親がテレビ取材に答えていた。顔の部分は写していなかったが、脳梗塞か何かの後遺症だったのか、杖をつきながら不自由な足取りで報道陣の前に姿を表わし訥々と心情を吐露していた。長井さんは家庭を持つこともなく、一線で、しかも死と隣り合わせの現場に立ち続けたのだろうと推察した。子供が選んだ人生の選択であるとはわかっていても、親とすれば息子のことが心配で仕方ないのは当然だ。そんな気持ちが痛いほどわかった。

 長井さんを突き動かしていたのは怒りだと周囲の方が言っていた。撃たれてもなおカメラを掲げようとするプロ魂に感銘した。しかし、そのカメラは当局に没収されたままのようだ。

 心からジャーナリスト長井さんのご冥福を祈ります。さらに残されたご両親もご健勝でありますように。

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